どうも、レオ助です。
兵庫県内をボロい軽トラで走り回って10年以上。
今はそれなりに食えてますが、最初からスマートに稼げたわけじゃありません。
警察署で緊張しながら古物商のプレートを受け取ったあの日のことは、今でも昨日のことのように思い出せます。
「これで俺もプロの仲間入りや!」
鼻息荒く、最初に足を踏み入れたのは、西宮にある小さなリサイクルショップの閉店セールでした。
そこで僕は、知識もないのに「なんとなく高そう」という理由だけで、型落ちの海外製オーディオセットを5万円で仕入れたんです。
「メルカリで売れば10万は固いな」
そう確信して家に戻り、動作確認をしたら……音が出ない。
それどころか、中を開けたら基板が腐食してドロドロ。
修理業者に見せたら「直すのに10万かかるよ」と一蹴されました。
結局、そのオーディオは粗大ゴミになり、5万円は一瞬で溶けました。
あの時の、国道2号線を走りながら感じた、胃がキリキリ痛むような絶望感。
尼崎の王将で一人、伸びきったラーメンをすすりながら「俺には才能ないんかな……」と涙目になったのを覚えています。
そんな僕も、今では尼崎、西宮、神戸、明石、加古川、姫路……。
兵庫県内のあらゆる「現場」で、揉まれに揉まれてきました。
今日は、許可証は取ったけど「古物市場って怖そう」「怒号が飛び交ってたらどうしよう」と足踏みしているあなたへ。
僕が泥水をすすりながら学んだ、絶対に失敗しない「最初の1会場目」の選び方と、現場で恥をかかないための立ち回り方を全部ぶちまけます。

1. 兵庫県民が「最初の一歩」に選ぶべき会場のリアル
古物市場といっても、実はピンキリです。
初心者がいきなり、尼崎の工業地帯の奥深くにあるような「常連以外お断り」ムード満載の道具市に行くと、10分で帰りたくなります。
あそこは戦場です。
符牒(専門用語)が飛び交い、一瞬の迷いで「おら!買わんのか!」と怒鳴られることすらあります。
僕が初心者のあなたに強く勧めるのは、まずは「エコリング」のリアルオークションか、加古川や姫路エリアにある「初心者歓迎」を謳っている道具市です。
特にエコリングは、兵庫県姫路市が発祥の地。
あそこは運営がしっかりしていて、スタッフも丁寧です。
「怒号が飛び交う」なんてことはまずありません。
まずは、以下の表を見て、自分が行くべき場所のイメージを固めてください。
| 市場のタイプ | 主な開催エリア(兵庫) | 雰囲気・難易度 | 初心者の入りやすさ |
|---|---|---|---|
| 企業系オークション(エコリング等) | 姫路・神戸・飾磨 | 非常にクリーン。電子化が進んでいて快適。 | ★★★★★(神レベル) |
| 地域密着型の道具市 | 尼崎・西宮・伊丹 | THE・古物市場。独特のルールや符牒がある。 | ★★☆☆☆(少しキツい) |
| 骨董・ブランド専門市 | 神戸市内・三宮周辺 | 単価が高い。目利きができないと即死する。 | ★☆☆☆☆(まだ早い) |
| ネット併用型オークション | 明石・加古川・オンライン | 自宅からでも参加可能。相場を確認しながらできる。 | ★★★★☆(おすすめ) |
「どこに行けばいいか分からない」と悩んでいるなら、まずは姫路か神戸のエコリングからスタートするのが正解です。
あそこは「古物市場のディズニーランド」みたいなもんです。
冷房も効いてるし、トイレも綺麗。
何より、変なマイルールを押し付けてくる「怖いおっちゃん」が少ないのが最大のメリットです。

2. 現場で「あいつ、素人だな」と舐められないための服装と持ち物
これ、めちゃくちゃ大事です。
服装で損をしている初心者が多すぎます。
たまに、バシッとスーツを決めてきたり、全身ブランド物で固めてきたりする人がいますが、古物市場では逆効果です。
「あ、こいつから高い値段をふっかけてやろう」と思われるか、「現場のことを何も分かってないな」と鼻で笑われるだけです。
正解は「清潔感のある作業着」または「動きやすいカジュアルウェア」です。
ユニクロのストレッチパンツに、ポロシャツ。冬ならワークマンの防寒着。
これが兵庫の現場の正装です。
そして、持ち物。
これを忘れると、会場で何もできずに立ち尽くすことになります。
| 必須アイテム | なぜ必要なのか(レオ助の失敗談) |
|---|---|
| 古物商許可証(原本) | これがないと入場すらできません。忘れて明石から尼崎まで引き返したことがあります。 |
| 軍手(ラバー付き) | 荷物を運ぶ時に必須。素手だと段ボールで手を切ります。加古川の冬の倉庫は地獄の冷たさです。 |
| メジャー(コンベックス) | 家具や大型家電のサイズ確認。車に乗らないサイズを買ってしまい、泣く泣く現地で転売した苦い思い出。 |
| 油性マジックと養生テープ | 落札した商品に自分の名前(屋号)を貼るため。これがないと、他の人の荷物と混ざってトラブルになります。 |
| 現金(10万〜30万) | 「今日は見学だけ」と思っても、お宝が出た時に現金がないと手が出せません。銀行に走ってる間に終わります。 |
| モバイルバッテリー | スマホで相場を検索しまくるので、一瞬で充電が切れます。伊丹の会場でスマホが落ちて、勘で仕入れて爆死しました。 |
あ、あと、飲み物も持参してください。
会場の自販機が売り切れてたり、そもそもなかったりすることもザラです。
喉がカラカラの状態で競りに集中するのは不可能ですから。
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3. 冷や汗が止まらなかった……僕が経験した「初日の大失敗」
僕が初めて、尼崎にある歴史の長い道具市に参加した時の話です。
そこは、プレハブ小屋のような場所に、使い古されたブルーシートが敷かれ、その上にガラクタ同然の山が積まれているような場所でした。
周囲を見渡すと、首にタオルを巻いた、眼光の鋭いおじいさんばかり。
「え、ここに入っていいの?」と気後れしながらも、なんとか隅っこに陣取りました。
競りが始まると、進行役(振師)がものすごい速さで叫び始めます。
「はい、1,000、2,000、3,000!ないか?はい、落札!」
正直、何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。
そんな中、僕の目の前に大きな段ボール箱が出てきました。
中をチラッと見ると、デジカメやレンズらしきものが詰まっている。
「これはチャンスだ!」
勢い余って、僕は手を上げました。
「5,000円!」
一瞬、会場が静まり返りました。
振師がニヤッと笑って「はい、兄ちゃん、5,000円で落札や!」と言いました。
ガッツポーズですよ。
でも、落札した箱を自分のスペースに持って帰って、中を詳しく確認して愕然としました。
入っていたのは、デジカメじゃなくて、子供向けのおもちゃのカメラ。
それも全部、電池漏れで腐食しているゴミの山。
レンズに見えたのは、ただの双眼鏡のパーツでした。
「下見(したみ)」を全くしていなかったんです。
古物市場では、競りが始まる前に商品を自由に見ていい時間があります。
その時間をサボって、遠目からの印象だけで手を出したのが運の尽き。
さらに悪いことに、そのゴミの山を持ち帰る手段を考えていませんでした。
当時は軽トラを持っておらず、自分の小さな普通車で来ていたんです。
結局、ゴミを車に詰め込んで、鼻を突くカビの臭いに耐えながら、西宮の自宅まで帰りました。
そのゴミを処分するのにもお金がかかり、まさに踏んだり蹴ったり。
あの日、尼崎の空を見上げて誓いました。
「二度と、中身を見ないで手を上げない」と。
4. 初心者が「浮かない」ための黄金の立ち回り術
会場に着いたら、まず何をすべきか。
いきなり中心部に行ってはいけません。
まずは受付を済ませ、一番後ろの席、あるいは壁際に陣取りましょう。
そこは「観察の特等席」です。
以下の3つのポイントを守るだけで、あなたは「分かっている初心者」になれます。
① 挨拶は「低姿勢」かつ「ハキハキ」と
市場のスタッフさんや、隣に座ったベテランさんには「おはようございます!今日初めて参加させていただきます。よろしくお願いします!」と自分から声をかけてください。
これだけで、周囲の「新入りへの警戒心」が解けます。
「あ、こいつは礼儀正しいな。ちょっと教えてやろうか」と思ってくれる先輩は、兵庫にはたくさんいます。
逆に、黙ってコソコソしていると、怪しまれて誰も助けてくれません。
② 「下見」は執拗なまでに徹底する
競りが始まる前の1〜2時間。これが勝負の9割を決めます。
段ボールの中身は、底の方まで手を入れて確認してください。
一番上に綺麗な商品を置き、下にゴミを隠す「底上げ」をしている出品者も、残念ながらたまにいます。
兵庫の市場は良くも悪くも「自己責任」が徹底されています。
「偽物だった」「壊れてた」なんて後から言っても、誰も相手にしてくれません。
③ 最初の30分は「手を上げない」
いきなり参戦せず、まずはその会場の「相場観」と「テンポ」を観察してください。
「このジャンルはこれくらいの値段で決まるんだな」
「この振師さんは、このタイミングで落札を決めるんだな」
それを把握してから、ようやく1,000円〜3,000円くらいの「失敗しても痛くないもの」から手を出し始めましょう。
5. 思わずガッツポーズ!明石で見つけた「お宝」体験談
失敗ばかりじゃありません。
古物商の醍醐味は、誰も価値に気づいていない「お宝」を安く拾い上げた時の快感にあります。
数年前、明石の近くで開催された小さな道具市でのことです。
そこは農機具や古い家具がメインの市場で、参加者も年配の方がほとんどでした。
出品物の中に、埃を被った汚いギターケースが置いてありました。
みんな「あんな古いもん、音も出んやろ」と素通りしていました。
僕は下見の時間、こっそりそのケースを開けてみました。
中から出てきたのは、少し傷はあるものの、独特の風格を放つ古い国産のギター。
型番を見ると、70年代の「東海楽器(Tokai)」のレスポールモデルでした。
当時、ジャパンビンテージとして海外での需要が爆上がりしていたモデルです。
「これは……いけるかもしれない」
心臓がバクバク言いました。
競りが始まり、そのギターケースが出てきました。
振師:「はい、古いギター!1,000円から!」
周囲:「……(沈黙)」
僕:「1,000円!」
振師:「お、1,000円。ほか、ないか?ないな?はい、落札!」
なんと、たったの1,000円で落札できてしまったんです。
帰り道、加古川バイパスを走りながら「頼む、本物であってくれ……」と祈るような気持ちでした。
自宅に帰って念入りにクリーニングし、アンプに繋いだら、現行の安いギターとは比べ物にならない、太くて甘い最高の音が響きました。
結果、eBay(海外オークション)に出品したところ、なんとアメリカのコレクターが18万円で落札してくれました。
1,000円が18万円。
手数料や送料を引いても、15万円以上の純利益です。
あの時のガッツポーズ、そして仕事終わりのビールの味は、一生忘れられません。
こういうことがあるから、古物商はやめられないんです。
6. 兵庫の現場で生き抜くための「最後のアドバイス」
兵庫県は、実は古物商にとって非常に恵まれた環境です。
神戸のようなハイカラな街から、播磨エリアの古い農家まで、出てくる商品のバリエーションがめちゃくちゃ豊富なんです。
でも、ネットの情報だけで「これなら稼げる」と甘く見ないでください。
現場には、現場の空気があります。
最初は恥をかいてもいい。
間違えてゴミを買ってしまってもいい。
それも全部「授業料」です。
僕なんて、10年以上やってても未だに失敗します。
この前も、伊丹のリサイクルショップで「これは絶対売れる!」と仕入れた最新家電が、実はリコール対象品で販売不可。
数万円をどぶに捨てたばかりです。
でも、そこで「もう嫌だ」と辞めるんじゃなく、「次はどうすれば防げるか?」を考える。
そうやって少しずつ、自分の「相場眼」を研ぎ澄ませていくんです。
まずは、古物商許可証を持って、勇気を出して1会場目に行ってみてください。
最初は買えなくてもいいんです。
会場の空気を吸って、プロたちがどんな動きをしているかを見る。
それだけで、あなたの古物商としての人生は動き始めます。
尼崎の路地裏で、あるいは姫路の大きな倉庫で、あなたと競り合える日を楽しみにしています。
あ、もし僕を見かけても、意地悪しないでくださいね(笑)。
兵庫の古物商仲間として、一緒に泥臭く稼いでいきましょう!
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